【ASMR】パリパリチキンの咀嚼音がなぜ心地よいのか徹底分析してみた!

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ケンタ

皮がパリパリなチキンの咀嚼音って気持ちいいよね。あれなんでだろう? あと同じチキンの咀嚼音動画でも、再生数が伸びてる動画とそうじゃないのがあるけど、なにか理由があるのかな?

セリカ

こんな疑問に答えます!
記事のテーマ
【ASMR】パリパリチキンの咀嚼音がなぜ心地よいのか徹底分析してみた!

記事の信頼性

私は2014年頃からASMRにハマっています。毎晩YouTubeでASMR動画を漁りまくっていたら、勝手に詳しくなってしまいました。

今までに少なくとも2,000本以上のASMR動画を観てきましたので、わりと信頼性は担保できていると思います。

  フライドチキンの咀嚼音が人気の秘密

ASMRのトリガー(種類)で人気の高い「咀嚼音」ですが、その中でもフライドチキンの咀嚼音は特に人気が高いです。

セリカ

その理由は「シズル感」にあると思います。
シズル感とは
英語の擬音語で、肉を焼く時のジュージューいう音のことをシズル(sizzle)と言う。そこから転じて人の感覚を刺激する感じのことを指します。参考:weblio辞書

実はASMRが流行する前から「シズル感」は多くの企業CMに活用されていました。

 

特に「カリカリ」「ザクザク」などの食感を楽しむ料理は、シズル感が出やすいので視聴者の食欲を刺激します。

人は美味しい食べ物をおなかいっぱい食べたいという欲求がある一方で、健康を保つために食事の量を制限しています。ダイエットを意識している人は尚更です。フライドチキンなどを豪快に食べる動画を視聴すること(代理食事)で、この抑制された欲望(食欲)が解放されると考えられています。

つまり、フライドチキンの咀嚼音は「欲望の解放によって一時的に心が満たされる」ので人気があるのではないでしょうか。

  動画の人気に差がある理由

ケンタ

人気の理由はわかった!でも同じフライドチキンの咀嚼音動画でも人気のあるものとそうじゃないものがあるけど、いったい何が違うの?

セリカ

その理由は「映像によるシズル感があるかどうか」の違いです。

ケンタ

音じゃなくて映像?

目的の違い

例えば、リラックスや安眠が視聴する目的である「耳かき」に対して、「咀嚼音」はさきほど解説した通り、代理食事による欲望の解放が目的のケースが多いです。

そして、音質が重要な「耳かき」は映像が無くても成立しますが、「咀嚼音」は映像が無いと魅力は半減します。

つまり、咀嚼音の動画は「音と同じくらい映像が重要」なのです。

映像のシズル感

実は、シズル感は音質も重要ですが、それ以上に視覚に訴えるほうがより強くシズル感を伝えることができます。

プロの方が撮影した「音なしのシズル感」を観てください。

ネル

おいしそうニャー!!

シズル感は映像が重要ということが分かったと思います。

つまり、視聴回数が伸びない咀嚼音動画は「ASMRはあくまでも音が主役」という考えが邪魔をして、映像に対するこだわりが少ないのが最大の原因だと思います。

  人気動画の共通点

視聴回数が伸びている咀嚼音系チャンネルの共通点はこちら

  • シズル感が強い
  • 彩度が食べ物に合っている
  • 構図が工夫されている
  • 量が多い
  • 飲み物がある

シズル感が強い

シズル感を増すアイテムとして「チーズ」や「ソース」があります。

チーズは視覚的に強いシズル感を生みます。ソースは視覚的な効果はもちろんですが、濃い味を想像しやすくなるため、シズル感が増します。

人気のある咀嚼音系チャンネルはこれを効果的に使っています。

 

また、スパイシー(辛い)さもシズル感を増す要素のひとつです。韓国の「モッパン」では辛い食べ物がとても多いです。

モッパン・モクバン(Mukbang / meokbang)
韓国語の「食べる」(먹는; meokneun)と「放送する」(방송; bangsong)の混成語で、「食べる放送」という意味。モクバンは2010年頃から韓国で流行している。流行のきっかけはライブ配信だったが、現在はASMRなどに派生して海外でも広く認知されるようになった。

彩度が食べ物に合っている

映像にこだわりがある咀嚼音動画は、食べ物が美味しそうに見えるように彩度が調整されています。

例えば下の写真は先日私が作った唐揚げですが、彩度を調整したほうが美味しそうに見えませんか?

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ケンタ

うわっ!ほんとだ!

実は、人気がある咀嚼音動画は、彩度が調整されているものが多いです。

咀嚼音動画で人気急上昇中のチャンネル「つくるたべるハナメ」

ケンタ

そう言われてみると全体的に赤みが強いね。でもフライドチキンはこんがり美味しそうに見える。

彩度を調整するのではなく、ライティングそのものを食べ物に合わせて変えているASMRtistもいるみたいです。

構図が工夫されている

映像にこだわりのある咀嚼音動画は「音」と同等に「食べ物が主役」になるように構図が工夫されています。

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人気がある咀嚼音系チャンネルはみな同じような構図になっています。

量が多い

欲望を解放するために視聴するのですから、いつも食べている量では意味がありません。

お腹いっぱいどころか、「そんなに食べられるの?!」というくらいが丁度いいです。

ケンタ

量が多いとサムネイルのインパクトも強いから、観てみようかなって思うよね。

ちなみに、すべて食べる必要は全然ありません。主役の食べ物がたくさん映っていることが重要なんです。

飲み物がある

脂っこいものをたくさん食べるときは当然飲み物が必要ですよね。

「代理食事」なわけですから、心理的に脂っこいものを食べ続けるのを見るのは辛いものがあります。

なので、人気のある咀嚼音動画は、「炭酸飲料を飲んで味覚をリセットしてますよ」という演出が入ることが多いです。

ケンタ

今まで全然気づかなかったけど、ただ食べてるだけじゃなくて、細かいこだわりが詰まってたんだなー
ASMRの咀嚼音ってキモイ?|ASMRマニアが選ぶオススメ咀嚼音10選

  まとめ

いかがでしたか?

フライドチキンの咀嚼音動画に限らず、トップASMRtistの動画には細かいこだわりが詰まっています。

そんなこだわりにちょっとだけ考えを巡らせてみるのも動画を楽しむコツだったりします。

ご紹介した以外にも最高に心地よい動画がYouTubeにたくさん投稿されていますので、是非チェックしてみてください。

最後に、TwitterでASMR関連の最新情報のお届けしていますので、もしよければフォローしてくれると嬉しいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。