今回は、【2020年最新版】ASMR録音用におすすめのマイクをランキング形式でご紹介します。
ケンタ
セリカ
記事の信頼性
私は2014年頃からASMRにハマっています。毎晩YouTubeでASMR動画を漁りまくっていたら、勝手に詳しくなってしまいました。
今までに3,000本以上のASMR動画を観てきました。(動画の途中で視聴を止めたのを含めると3倍以上は観てるかも・・・)
なので、わりと信頼性は担保できていると思います。
読者さんへ前置きメッセージ
この記事は、これからASMR録音に挑戦してみたい人に向けて「マイクを選ぶのに本当に役立つ情報を提供する」というコンセプトで書いています。
この記事を読めば、欲しいマイクがきっと見つかると思います。
それでは最後までお付き合いください。
ASMR録音用のオススメマイクの記事って実は他にもたくさんあるのですが、個人的にいまいちピンとこない・・・
というのもほとんどの記事は、書いた人の独断でマイクを選んでいるのでなんとなく信用できないのです。
ケンタ
なので、もうちょっとハッキリと「オススメはこれ!」と読者に伝えられる記事を書きたいと考えた結果、ひとつの仮説を思いつきました。
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そこで、私が登録している約2,500チャンネルの中から、情報の偏りを無くすためにランダムで300チャンネルをピックアップして、更にその中から登録者数の多い上位100チャンネルを対象に、実際に使用されているマイクの統計を取りました。(複数のマイクを使用している場合は全てカウント)
1チャンネルずつ複数の動画を観て、使われているマイクを映像、概要欄、コメントなどから特定します。(正直言って気が狂いそうになるほど面倒な作業でした笑)おかげで映像にチラッと映っただけでほとんどのマイクやレコーダーの機種名(型番)がわかるという特殊スキルが身に付きました笑
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尚、この記事でご紹介するのはコンデンサーマイク単体の製品のみです。今回、録音機器の「PCMレコーダー」は除外していますので予めご了承ください。
では、さっそくランキング形式でオススメのマイクをご紹介していきます。
目次
第1位:Yeti(イエティ)
Blue Microphones社製のコンデンサーマイク「Yeti(イエティ)」が堂々の第1位に輝きました!!
ケンタ
100チャンネル中、38チャンネルが使用
「Blue Microphones」はアメリカのカリフォルニアに本社がある1995年創業のマイクメーカーで、親会社は世界41カ国でパソコンなどのデジタルプラットフォーム用の周辺機器を提供し、売上高2,200億円を誇るリーディングカンパニー「Logitech International(ロジテック)」です。ちなみに日本法人名は「Logicool (ロジクール)」。
Blue Microphonesの製品の中でも特に人気の高い「Yeti(イエティ)」はASMRtistだけでなく、世界中のプロミュージシャン、YouTuber、ストリーマー(ラジオ/ポッドキャスト/ゲーム等)に愛用されています。
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Yeti(イエティ)のコストパフォーマンス最強説
Yeti最大の魅力は高いコストパフォーマンスにあります。
通常、コンデンサーマイクで高音質な録音する場合、オーディオインターフェイスやPCMレコーダーが必要になりますが、Yetiならこれらは不要です。
なぜなら、YetiはUSB端子を搭載していて、ダイレクトにPCやゲーム機と接続できるからです。もちろん、WindowsとMacintoshの両方に対応しています。
システム要件
- Windows 7, 8.1, 10
- macOS 10.10以降
- USB 1.1/2.0/3.0
USBケーブルで接続すると自動的に認識されるので、パソコンが苦手な人でもすぐに使用可能です。音響機器などの特別な知識は一切必要ありません。
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Yeti(イエティ)のワンランク上の機能
Yetiは、他社の同価格帯のマイクに比べると、音質、機能共に非常に優れています。
Yetiは、独自開発の技術により4つの録音モード(パターン)を搭載していて、マイク本体で切り替えることができます。
通常なら複数のマイクを必要とする用途にもYeti1台で柔軟に対応でき、常にスタジオ録音と同レベルの高品質なレコーディングが可能です。
単一指向性モード
このモードは、マイクの正面の音を収録するのに適しています。ポッドキャスト、ボイスオーバー、リードボーカル、インストゥルメントのレコーディングに最適です。
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他社の同価格帯のマイクは「単一指向性」の録音しか対応できないものが多いです。
ステレオ・モード
このモードは、マイクの左右からワイドな音を収録するのに適しています。アコースティックギター、ピアノ、パーカッション、デュエット、複数楽器のレコーディングに最適です。
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無指向性モード
このモードは、マイクの周囲全方向からの音を収録するのに適しています。コーラス、バンド、大会議室での会議、複数の参加者によるポッドキャスト の録音に最適です。
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双指向性モード
このモードは、マイクの前後2方向からの音を収録するのに適しています。デュエット、対面式インタビューなどの収録に最適です。
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その他の特徴
- ゲインコントロール(入力音量を上げる)
- ミュートボタン(消音にする)
- ゼロレイテンシーのヘッドフォン出力端子装備(音声の遅延が発生しません)
仕様
マイクロフォン部
- 消費電力:5V 150mA
- サンプリングレート:48 kHz
- ビットレート:16-bit
- カプセル:Blue独自開発の14mmコンデンサーカプセル3基
- 指向特性:単一指向性、無指向性、双指向性、ステレオ
- 周波数特性: 20Hz – 20kHz
- 最大SPL: 120dB(THD: 0.5% 1kHz)
- サイズ(スタンド装着時):12cm x 12.5cm x 29.5cm
- マイクの重量: 550 g
- スタンドの重量: 1 kg
ヘッドフォン・アンプリファイヤー部
- インピーダンス:16Ω
- 出力パワー(RMS): 130 mW
- 歪み率:0.009%
- 周波数特性: 15 Hz – 22 kHz
- S/N比:100dB
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第2位:Free Space(フリースペース)
3Dio社製の簡易ダミーヘッドマイク「Free Space(フリースペース)」が第2位にランクインしました!(1位Yetiと僅差)
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100チャンネル中、35チャンネルが使用
「3Dio」は、アメリカのバイノーラルマイク専門メーカーです。ミュージシャンでありエンジニアのJeffrey Andersonが、2013年に創業したベンチャー企業です。
Free Spaceは通常のダミーヘッドマイクと比べて、小型でリーズナブルな価格の画期的なバイノーラルマイクです。
Free Spaceが世界中のASMRtistに愛用されているのは、「高価なダミーヘッドとほぼ同等の性能がある」からです。
これまで、人間の耳に聴こえている音を再現するには、頭部を忠実に再現したダミーヘッドマイクが必要でした。従来のダミーヘッドマイクは高価で持ち運びも不便でしたが、エンジニアのジェフリーは様々な実験を行い、頭部の代わりに10㎝直径の円盤を両耳の台座にすれば頭部と同等の効果を得られることを突き止めました。
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Free Spaceシリーズのラインナップは「Free Space」「Free Space XLR」「Free Space Pro Ⅱ」の3モデルで、ASMRtistに一番人気があるのは「Free Space」です。
Free Spaceのオススメポイント
一般的なコンデンサーマイクは、「ファンタム電源」と言われる特殊な電源が必要です。
そのため、ファンタム電源を供給できる「オーディオインターフェイス」や「PCMレコーダー」等の高価な機器が必要になります。
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「Free Space」はマイク筐体内に9V電圧の電池(006P)が入っていて、ここから電力が供給されるので、オーディオインターフェイスなどに接続する必要はありません。
なので、マイク入力端子があるPCなら、ダイレクトに接続することができます。
プラグの形状は、一般的なイヤホンやヘッドフォンの端子と同じ「3.5mmステレオミニジャック」です。
主な仕様
- 寸法:190mm x 110mm x 110mm (W x H x D)
- 重 量:680g
- 出力コネクタ:3.5mmステレオミニジャック
- 出力信号レベル:マイクロフォンレベル信号
- 専用風防(オプション)
- グリップハンドル(オプション)
- 外部機器マウント金具(オプション)
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第3位:NT1-A (エヌティーワン・エー)
RØDE Microphones社製のコンデンサーマイク「NT1-A (エヌティーワン・エー)」が第3位にランクインしました!
ケンタ
100チャンネル中、29チャンネルが使用
RØDE Microphonesは、オーストラリアを拠点とする1967年創業の老舗マイクメーカーです。
NT1-Aは、コンデンサーマイクは高価なものという概念を崩壊させたと言われているほど革新的なマイクで、世界中でベストセラーモデルとなりました。
現在では業界標準と言えるほど、世界中のアーティストに愛用されています。
NT1-A のオススメポイント
NT1-Aのオススメポイントは4つあります。
- 高品質なサウンド特性
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- 驚愕の低ノイズ
- 業界屈指の10年保証
高品質なサウンド特性
NT1-Aは、他社の同価格帯のマイクと比べ、圧倒的に高いSPL性能を持っています。
Blue Yetiとの比較
Yeti:最大SPL 120dB NT1-A:最大SPL 137dB
圧倒的なコストパフォーマンス
「コンプリート・ボーカル・レコーディング・ソリューション」のセットには、スタジオレベルと同等の「ポップシールド」「ショックマウント」「高品質マイクケーブル」「ダストカバー」が同梱されていて、価格は2万円台と圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
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驚愕の低ノイズ
NT1-Aは、RODEが誇る高度な技術力で低ノイズを実現し「世界で最も静かなスタジオマイク」として広く認知されています。
ホームレコーディングでのボーカル録りはもちろん、アコースティックギターなど楽器類にお勧めで、ナレーション収録にも最適だそうです。
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業界屈指の10年保証
RØDEマイクの保証は業界屈指の10年保証です。(無料)
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第4位:Yeti Pro(イエティ・プロ)
Blue Microphones社製のコンデンサーマイク「Yeti Pro(イエティ・プロ)」は1位の「Yeti(イエティ)」の上位モデルです。
100チャンネル中、13チャンネルが使用
Yetiとのスペックの違いは、「XLR端子」を搭載している点です。
ただ、スタジオ録音ではなく自分の部屋で目の前にマイクを置いて録音するシチュエーションでは、XLR端子の音質的なメリットはほぼ無いと言えるかも知れません。
なので、すでにオーディオインターフェイスを持っている人や今後購入予定がある人、音響機器に強いこだわりがある人だけにYeti Proをオススメします。
第5位:Free Space Pro ll(フリースペース・プロ・ツー)
3Dio社製の簡易ダミーヘッドマイク「Free Space Pro ll(フリースペース・プロ・ツー)」は2位の「Free Space」の上位モデルです。
100チャンネル中、12チャンネルが使用
Free Spaceとのスペックの違いは、XLR端子を搭載している点と、世界最高峰のマイクロフォンメーカーDanish Pro Audio社の超ローノイズ小型マイクロフォンカプセル(DPA4060)を採用している点です。これによって、音楽録音や映画製作などに従事するプロフェッショナルが求める最高品質のバイノーラル録音が可能です。
ただし、お値段がかなり高めなので、お財布に余裕のある方以外は1台目のマイクとして購入するのはあまりオススメできないかも・・・
第6位:B1-E(ビーワン・イー)
「B1-E」はポーランドにある音響機器ブランドBinaural Enthusiastのダミーヘッドマイクです。
ケンタ
100チャンネル中、10チャンネルが使用
Binaural Enthusiastの代表のPawel Dobosz(パウエル・ドボス)さんは、ご自身もASMRtistとして、YouTubeでASMRチャンネル「Deep Ocean of Sounds」を持っています。
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パウエル・ドボスさんご自身がASMRtistだけあって、彼の作った「B1-E」はとても人気があり、多くのASMRtistが愛用しています。
お値段はXLRアダプターと内蔵マイクのセットで¥80,000円前後です。ダミーヘッドとしては、かなりお安いと思います。
購入は公式サイトからどうぞ
第7位:Free Space XLR(フリースペース・エックスエルアール)
3Dio社製の簡易ダミーヘッドマイク「Free Space XLR(フリースペース・エックスエルアール)」は2位の「Free Space」の上位モデルです。
100チャンネル中、10チャンネルが使用
Free Spaceとのスペックの違いは、XLR端子を搭載している点です。
Yeti Proと同様に、スタジオ録音ではなく自分の部屋で目の前にマイクを置いて録音するシチュエーションでは下位モデルの「Free Space」で十分だと思います。
なので、すでにオーディオインターフェイスを持っている人や今後購入予定がある人、音響機器に強いこだわりがある人だけに「Free Space XLR」をオススメします。
第8位:NT5(エヌティーファイブ)
スレテオマイクの傑作と言われている「NT5(エヌティーファイブ)」は、RØDE Microphones社製のコンデンサーマイクです。
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100チャンネル中、8チャンネルが使用
NT5は、シングルマイクとしても、ペアマイクとしても使用できます。
セリカ
ケンタ
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第9位:SR-3D(エスアール・スリーディ)
「SR-3D」はイギリスのバイノーラルマイク専門のベンチャー企業「AWI (Audio with intelligence) 」の製品です。
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100チャンネル中、7チャンネルが使用
SR-3Dはラインナップは「XLRタイプ」「RCAタイプ」の2モデルです。
RCAタイプは皆さんも一度は目にしたことがあると思いますが、一般的なステレオ音響機器に使用される赤と白のオーディオケーブルです。
スタジオなどで録音するケース以外は、音質はどちらのモデルもほぼ変わらないと思います。
RCAタイプはFree Spaceと同じでマイク筐体内に9V電圧の電池を入れて動きます。
どちらのモデルも価格は同じなので、自分が所有している音響機器との接続を考えて選びましょう。
購入は公式サイトへ
第10位:NTG3 (エヌティージースリー)
「NTG3」はRØDE Microphones社製のショットガンマイクです。
ケンタ
100チャンネル中、3チャンネルが使用
ショットガンマイクの特徴は「単一指向性」の中でも、離れた距離から最も狭い範囲の音を拾うことに特化したマイクです。
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屋外でも、出演者の会話が鮮明に聴こえるのはショットガンマイクのおかげというわけです。主に映画撮影などで使われています。
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第11位以降
- 11位:Blue Spark SL
- 12位:Lewitt LCT-440 Pure
- 13位:RØDE VideoMic Rycote
- 14位:Aston AST-SPIRIT
- 15位:Audio-Technica AT2020
- 16位:DuoPop2.0
- 17位:HeadRec Binal 2
- 18位:HyperX QuadCast
- 19位:Neumann TLM102
- 20位:Oktava MK-012
まとめ
いかがでしたか?
ASMRは音声がメインのコンテンツなので、マイクは重要な録音機材ですが、今回の統計調査で「人気ASMRtistだからといって、必ず高価なマイクを使っているわけではない」ということがハッキリとわかりました。
なので、これからASMRの録音に挑戦しようと思っている方は、最初はあまり無理をせず、自分の身の丈に合ったマイクを選ぶのが良さそうですね。
最後に、TwitterでASMR関連の最新情報のお届けしていますので、もしよければフォローしてくれると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。