今回は、YouTubeにASMRを投稿して稼ぎたい人が登録者を増やすための鉄則をご紹介しようと思います。
ケンタ
セリカ
ネル
ありがたいことに最近では「ASMR倶楽部」を多くの方に知っていただけるようになりました。
それと比例して、動画投稿を始めてから間もないASMRtistさんから、「頑張っているけどなかなか登録者が増えなくて悩んでいる」という趣旨の相談をいただくことが増えてきました。
今までは投稿されている動画を何本か視聴してアドバイスしていたのですが、個別に対応するよりは私が現時点(2020年3月)で登録者を増やすために必要だと思っていることを記事にまとめて公開したほうが有益だと感じました。
ケンタ
記事の信頼性
私は2014年頃からASMRにハマっています。毎晩YouTubeでASMR動画を漁りまくっていたら、勝手に詳しくなってしまいました。
今までに3,000本以上のASMR動画を観てきました。(動画の途中で視聴を止めたのを含めると3倍以上は観てるかも・・・)
ケンタ
なんとなくの肌感覚の文章になるのをできる限り避けるため、この記事を書くにあたって、私が登録している約2,500のASMR系チャンネルの中から、無作為で300チャンネルをピックアップし、その中から登録者数10万人以上のチャンネル(171チャンネル)を対象として、約20項目の統計を取りました。(母数に私の偏った趣味が反映されているのであくまで参考として)
セリカ
更に知り合いの元TVディレクター(民放・NHKのテレビ番組制作に数多く関わっている)と元上司のマーケティングコンサルタント(YouTubeやWEBコンサル会社の社長)にアドバイスをいただきましたので、記事の信頼性はわりと担保できていると思います。
読者さんへ前置きメッセージ
私はASMRに詳しいとは言いつつも、視聴専門なのでチャンネルを保有しているわけではありません。
ですが、約5年間で約2,500のASMR系チャンネルに登録し、その中で登録者が伸びていくチャンネルをたくさん見てきました。
その経験に「YouTubeクリエイターアカデミー」のオンライン講座を受講して得た知識と独自の統計数値を加えて記事にしています。
これから「YouTubeデビューしようと思っている人」「チャンネル登録者を10万人以上にしてガッツリ稼ぎたいと思っている人」に向けて書いています。(お金を出してでも読みたいと思ってもらえるような記事を目指して書きました)
趣味や自己表現としてまったり楽しく投稿を続けたいという方はあまり参考にはならないと思いますので予めご了承ください。
記事の構成
記事は下記の構成になっています。
記事の前半「YouTubeで稼ぐための心構えと最適なジャンル」について
記事の後半「チャンネル登録者を増やすための具体的な手法」について
それでは最後までお付き合いください。
目次
YouTubeはもう稼げないのか?
YouTubeで稼ぐことをテーマにすると、必ず言われているのが「YouTubeはもう稼げない」です。
確かにYouTubeへの動画投稿者が増え続けていることから考えると、ライバルが多いわけですから、稼ぐのが難しくなっているのはある意味正しいのかも知れません。
事実、数多くのトップYouTuberが所属するUUUM株式会社の決算資料によれば、保有チャンネル数は右肩上がりに伸びているにも関わらず、広告収益(Google Adsense)は2年連続(9四半期連続)で減少しています。視聴回数が減り続けることに危機感を覚えた有名YouTuberたちは、あの手この手で注目を集めようと必死です。
これだけ見れば、YouTubeはもう稼げないと思っても仕方がないでしょう・・・
しかし、一方でYouTubeの視聴者は今も増え続けています。
YouTubeのアルゴリズムの担当者は、とある対談で「チャンネル登録者10万人に到達する人は増えているし、ブレークするまでにかかっている時間も短くなってきている」と語っています。
また、「5G(第5世代移動通信システム)」による通信スピードの向上によって、YouTubeはまだ利用率が伸びる可能性を秘めており、他のSNSと比べても先行者利益を得られる可能性が高いと数多くのインフルエンサーが語っています。
YouTubeはビジネスである
YouTubeには夢がある!とは言え、夢だけ大きくてもお金を稼ぐことはできません。
まず、私が考えるYouTubeに動画を投稿してお金を稼ぐ上で最も重要だと思うことをお伝えします。
それは「YouTubeはビジネスである」ことを強く意識することだと思います。
ケンタ
セリカ
稀に「とにかく内容が濃い動画を作れば、視聴者が自然と付いてくる」という人がいますが、これは「栄養のある食事を心がければきっと健康になれる」と言っているのと同じです。
たしかにこれまでのYouTuberは「好きなことで稼ぐ」、「面白いことをして楽しく稼ぐ」というイメージがことさら強く、YouTubeやその先にいる広告主の利益をあまり意識しない傾向があったのは事実かも知れません。
しかし、これからは「YouTubeというプラットフォーム上の広告ビジネスである」ことをしっかりと意識しないとYouTubeで成功を収めることはとても困難でしょう。
ケンタ
セリカ
テレビ業界は徐々に規制が厳しくなり、表現の幅が狭くなっています。現在のYouTubeでもこれと同じことが起きていて、これからはますますその傾向が強くなっていくと予想されています。
「テレビ局」は「広告主(商品やサービスを売り込みたい企業)」に広告を出稿してもらうために、「視聴率が高く且つ広告主のイメージを損なわない番組」を放送したいと考えます。
「番組制作会社」は純粋に面白い企画を映像化しているわけではなく、「テレビ局(編成部)」からの「こんな番組を作って欲しい」という要望に応えて番組を制作している傾向が強いと言われています。
つまり、「広告付きの無料放送」というビジネスモデルで成り立っているテレビ業界は、「広告主の利益を最大化すること」を軸にビジネスが構成されているということです。
YouTubeも概ねこれと同じ構造でビジネスが成り立っていて、今後はますますテレビ業界の構造に近づいていく考えられています。
ケンタ
いいえ、もちろん視聴者が望んでいることを動画にすることも大切なのですが、YouTubeが広告ビジネスである以上、広告主という存在を意識しながらコンテンツ制作をしていかなければいけないということです。
動画の資産価値とは
YouTubeが求めているものを端的に言えば、「家族や子供、職場の同僚と一緒に観ても恥ずかしくないもの」です。
近頃は、リビングに置かれた大型液晶テレビで家族と一緒にYouTubeを視聴することも一般的になってきたことを考えれば、自ずとYouTubeが何を求めているのかがわかります。
しかし、なかなか登録者が伸びないことに不安を覚え、公序良俗に反する過激な内容で注目を集めようとしてしまう投稿者が未だに後を絶ちません。
ASMR界でも「耳舐め」「性的なシチュエーションボイス」「胸元を強調するなど露出度の高い衣装やコスプレ」など性的なものやそれを匂わせるものを投稿していることが原因で、チャンネルの収益化が無効になったり、警告を受けて一定期間動画がアップロードできなくなったり、アカウントを削除されるなどの重いペナルティを受ける人が増えてきました。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
ASMRがYouTubeで収益化停止になりやすい理由をまとめてみた確かにアダルト要素を含むものは高い需要がありますし、一部の人にとってはアダルト要素を含んだASMRにリラックス効果があることも事実でしょう。ですから私はそれ自体を否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、YouTubeの根幹が広告ビジネスである以上、アダルト要素を含む動画の資産価値は低いと言わざるを得ません。
ケンタ
たしかにそういう考え方もできますが、YouTubeは90か国以上で毎月19億人がアクセスしている世界最大の動画プラットフォームです。これに対して有料販売を行っているサイトのアクティブユーザーは多く見積もっても数十万人でしょう。
仮にアダルトコンテンツを有料販売して利益を得たとしても、それは一時的なものです。なぜならアダルトコンテンツは常により新しいもの(時にはより過激なもの)へと購入者の購買意欲がシフトするため、長い間価値を保ち続けることが困難だからです。
これに対して、YouTubeのガイドラインに則した全年齢向けのコンテンツは、チャンネルが存続し続けるかぎり、長期的に利益を出し続けることができます。
ケンタ
コンテンツバランスの重要性
YouTubeのチャンネル運営は時間と労力を要します。それなりに高額な収益を上げるとなるとチャンネル運営を長く続けることが求められます。
ケンタ
ピックアップした171チャンネル(登録者10万人以上)の開設から現在までの経過日数の平均を調べてみました。(注意:10万人到達までの経過日数平均ではありません。)
171チャンネルの経過日数の平均:1,714日 =4.6年
ケンタ
セリカ
では、チャンネル運営を長く続けるコツとはなんでしょうか?
それは「コンテンツバランス」を意識することです。
ネル
「コンテンツバランス」とは以下の2つのバランスのことです。
- 自分が情熱を注げるものか?
- 視聴者が望んでいるものか?
自分が情熱を注げるものか?
ASMR系チャンネルは今も増え続けていますが、そのほとんどが半年もしない内に投稿を止めてしまいます。
「なんとなく流行っているから」「自分にもできそうだから」という理由で初める人が多いため、登録者が伸びないとすぐにモチベーションを失ってしまうようです。
この人たちに共通することは「自分が楽しめていない」ということではないかと思います。
ケンタ
また、新人ASMRtistは、古参の人気チャンネルのスタイルをそっくりそのままマネする人が多いです。
たしかに、駆け出しの頃は登録者を増やす手法として一定の効果はあるでしょう。ですが私の経験上、その後チャンネル登録者が大きく伸びたチャンネルはほとんどありません。
なぜなら、ブームになる以前に開設した古参チャンネルが、ニッチな市場を独占して伸びてきた時期と、ASMR系チャンネルが増えた現在では状況が全く違いますし、何より作品への情熱というのはカメラ越しにも十分に伝わるからです。
ケンタ
視聴者が望んでいるものか?
自分が楽しめるかだけではなく、視聴者が望んでいるもの、視聴者の悩みを解決できるもの、つまり「人の役に立つ動画」であることも重要です。
ケンタ
セリカ
世界中でASMRの人気が高まっている背景には「ストレス社会」があります。
現在、登録者182万人(2020年3月)を誇るASMRチャンネル「Gentle Whispering ASMR」のチャンネル登録者は、救命士、消防士、教師、弁護士、パイロット、退役軍人など、高いストレスを感じる仕事をしている人々がとても多いそうです。(※ITmediaより)
また、2015年に英国の研究者が行った調査では、ASMRを視聴する目的は、7〜8割が「睡眠導入の補助」と「ストレス解消」のためという結果が出ています。(※Wikipediaより)
つまり、この目的を解決できるコンテンツが視聴者の役に立つ動画ということになります。
継続性と独自性
セリカ
ケンタ
チャンネル登録者を伸ばす人に共通していることは「継続している」ということです。(タレント性で一気に登録者が伸びた人は例外)
継続性
チャンネル運営を継続している人のほとんどが直面する問題。それは「ネタ切れ」です。
そのため、「過去の恋愛」「モーニングルーティーン」「ムカついた話」など、自分のプライベートを切り売りするような動画を出している人が多いです。
こうなってくると自分の中の引き出しをひたすら開けて、中身をほじくり返す日々になるわけですから相当なストレスになるでしょう。有名YouTuberが突然引退や解散するのもこれが原因のことも多いと思います。
しかし、ASMRというジャンルは「ネタ切れ」とは無縁で、ASMRtistで「ネタ切れ」を嘆く人はほとんどいません。
なぜなら、音は日常の中に無限に存在しているため、動画のジャンルの中でASMRは「トップレベルの継続性」を持ったジャンルだからです。
ケンタ
ただ気を付けなければならないのは、継続性が高い反面、誰にでも始められるためにライバルが多いというデメリットもあり、ASMRの認知度が高まるにつれて今後も競争率が上がっていくと思われるので、クラシカルなASMR(身近なものを使って音を出す)だけではチャンネル登録者の大きな伸びは期待できないでしょう。
では、ASMRの高い継続性を享受しつつ、他と差別化を図るにはどうしたらよいのでしょうか?
独自性
YouTubeで収益化をする場合、YouTubeの収益化ポリシーだけでなく、AdSsenseのプログラムポリシーも遵守する必要がありますが、そこには「独自性の高い価値のある動画であることが重要」と書かれています。
つまり「独自性」が高いジャンルであることが重要なのです。
これまでASMRはとても独自性の高いジャンルでした。しかし先ほども解説しましたが、現在は参入障壁の低さゆえに独自性が低いジャンルになりつつあります。
ケンタ
それは、ASMRというジャンルにあなたの「パーソナリティ(個性)」を掛け合わせることです。
ASMR × パーソナリティ(個性)= コンテンツの独自性
例として、この記事を書いている私の独自性について考えてみましょう。
まず、「ASMRを約3,000回視聴している人」は100人に一人くらいはいるかもしれません。おそらくこれだけでは独自性はそれほど高くないでしょう。
次に、「ASMRに特化したブログを運営している人」は多く見積もっても1万人に一人くらいでしょう。かなりの独自性があると考えられます。
更に、「171個のASMR系チャンネルの統計を分析した人」は多く見積もっても10万人に一人くらいでしょう。かなりの独自性があると考えられます。
ご存知の通り、私は何かを極めた専門家ではありません。しかし、この3つの要素を掛け合わせるだけで、世界でオンリーワンの独自性を獲得することができました。
このように最低でも100人に一人の要素を3つ以上掛け合わせることで100万分の1の独自性を獲得する事ができます。
この考え方は、藤原和博さんが提唱した人材育成の考え方で、堀江貴文さん(ホリエモン)の著書『多動力』や西野さん(キングコング)の著書『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』でも語られています。
100万分の1となるとオリンピックで金メダルを取るくらいの希少性だそうです。
ネル
顔出しは必要なのか?
ケンタ
セリカ
ケンタ
YouTubeで成功するには「顔出し」は必要か?ということはよく議論されていますが、「音」がメインのジャンルであるASMRはどうなのでしょう。
ピックアップした171チャンネル(登録者10万人以上)の「顔出し」の比率を調べてみました。
・顔出ししている:84.2%(144チャンネル)
・顔出ししていない:15.8%(27チャンネル)
ケンタ
データが示すように、顔出しせずに10万人以上の登録者を獲得している人もいますが、顔出ししている人と比べると登録者が伸びる確率が低いと言えそうです。
ただし、誤解しないで欲しいのは、「顔出し」が必須と言っているのではありません。独自性の重要性を解説するためにあえて例に挙げただけです。
独自性が増す要素は無限にあり、「顔出し」はその中の一つでしかありません。掛け合わせる要素を見つける事が重要なのです。
例えば「バイリンガル」「トリリンガル」の人はかなり独自性が高いと言えます。また、「4K高画質の焚き火動画」や「ヘアサロンのリアルなセットを組んだロールプレイ」など、録音機材や動画コンセプトで独自性を出すことも可能です。
記事の前半パートは以上です。ここからはチャンネル登録者を増やすための具体的な手法について解説していきます。
ターゲット層を明確にする
YouTubeをよく観ている人なら、トップYouTuberが「自分のチャンネルの視聴者層はどんな人が多いか」を動画内で語るシーンを一度は観たことがあると思います。
実は彼らはみな、漠然と面白いものを作っているわけではなく、ターゲット層の視聴者の心を強くつかむものを作ろうとしているのです。
つまり、チャンネル登録者数を増やすには、そのチャンネルがどんな人に好まれているかを分析する必要があるいうことです。
ケンタ
もちろん、投稿者自身がコンテンツ制作を楽しむ必要はあります。ですがすでに解説した通り、お金を稼ぐと割り切ったのなら視聴者が望むものを作るという視点はどうしても必要になってきます。
ペルソナ・マーケティング
私が運営しているブログ「ASMR倶楽部」を例にとって解説します。
私はASMR倶楽部を作ると決めたときに「ペルソナ・マーケティング」という手法を使って、まずはターゲット層を明確にすることから始めました。
「ペルソナ・マーケティング」を簡単に説明すると、ASMR倶楽部を訪れてくれるであろう仮想の読者(ペルソナ)を想定して、その読者のニーズを満たす記事を書くという手法です。ペルソナを設定するとターゲットが明確になり、自然と読者にとって魅力的な記事が書けます。
参考までにASMR倶楽部のメインペルソナをご紹介します。
- 名前:鳩麦夏鈴(はとむぎかりん)
- 性別:女性
- 年齢:26歳
- 職業:アパレル系販売員
- 所得:月収25万前後
- 世帯:ひとり暮らし
- 学歴:大学卒
- 住所:東京都
- 趣味:ネイル、漫画、アニメ、ASMR
どんなライフスタイルか?
21時過ぎまで仕事をして、帰宅途中にコンビニで夕食を買い、家に着くのは22時過ぎ。帰宅して早々に食事と入浴を済ませ、ベットの中でYouTubeを視聴しながら就寝する生活を繰り返している。休日はどこにも出かけずに撮り貯めたビデオをみている。でも本当は学生の頃のようにもっとアクティブに過ごしたい。
どんな思考の傾向か?
固定概念に縛られず、興味があるものはなんでもやってみる性格。行動力もある。ただし、物事の本質を見極めるためにじっくりと考える慎重な面も持っている。
ASMRを知ったきっかけは?
仕事でミスをして眠れない日があり、なにげなくYouTubeで動画を視聴していたら偶然ASMRにたどり着く。
どんな目的があってサイトを訪れたのか?
ASMRについてもっと詳しく知りたい。お気に入りのASMRtistを見つけたい。
ケンタ
一見無駄な作業に思えますが、できるだけ細かく設定を決めることで相手をリアルにイメージすることができるので、記事の内容にブレがなくなり、説得力が増します。
そして、実際にサイトを訪れてくれている読者がこのペルソナと一致しているのか分析します。
私はブログの分析ツールをいくつか併用していますが、メインは「Googleアナリティクス」です。これを参照することで、読者の年齢、性別、滞在時間、直帰率、検索語句、デバイス、どの記事が特に人気を集めているのかなど様々な情報を知ることができます。(YouTubeにもYouTubeアナリティクスという分析ツールがあります。)
Googleアナリティクスによれば、ASMR倶楽部の読者の年齢層はこちら。
ペルソナの鳩麦夏鈴ちゃんは26歳だから読者層とドンピシャですね。では性別はどうでしょう。
うーん、若干男性の方が比率が高いけど、概ね問題ないですね。では、記事毎の閲覧数はどうでしょう。
人気記事ベスト3
ケンタ
記事毎の読者の滞在時間や直帰率も含めて詳しく分析すると、ペルソナの鳩麦夏鈴ちゃんの「お気に入りのASMRtistを見つけたい」というモチベーションを持っている人より、「再生数が伸びる動画を作りたい」「自分でASMRを録音してみたい」「YouTubeでお金を稼ぎたい」というモチベーションを持っている人が多いことがわかってきました。
よくよく考えてみれば、私自身もASMRtistを見つけるのに、わざわざGoogleで検索したりしません。こんな単純な事にも気づいていなかったのです。ですがペルソナのおかげでそれに気づくことができました。
このことに気づいてから、ASMRtistを支援する内容の記事を積極的に書くことにしたのです。
ケンタ
セリカ
ターゲット層を明確にしてその人に向けて記事を書き、アナリティクスを見て特に反応が良いと思われる視聴者層にアプローチできるよう記事の方向性を調整します。これを繰り返して読者のニーズはどこにあるのかを詳しく探っていきます。これによってASMR倶楽部の記事を毎回チェックしてくれるファンを増やすことになるわけです。
この方法で、ASMR倶楽部の読者数は半年で10倍以上伸びています。
つまり、新規の読者を獲得するためにアレコレと色々なジャンルに手を出すよりも、既存の読者層にターゲットを絞って書くほうが結果的に読者を増やすことになるのです。
英語圏の視聴者
ターゲット層を考える上で「英語圏の視聴者」をターゲットにするかどうかを考えるのはとても重要です。
結論から言うと、ASMRというジャンルにおいては「英語圏の視聴者」をターゲットに含めるべきでしょう。理由は2つあります。
- 圧倒的に英語圏の視聴者が多い
- ASMR(音)の魅力は言語の影響を受けない
ケンタ
ピックアップした171チャンネル(登録者10万人以上)の言語比率を調べてみました。(上位5位まで)
- 英語 59.1%(101チャンネル)
- 韓国語 9.4%(16チャンネル)
- 日本語 6.4%(11チャンネル)
- フランス語 3.5%(6チャンネル)
- ロシア語 2.9%(5チャンネル)
ケンタ
世界で英語を話す人は約15億人います。日本の人口は僅か約1億人です。
インターネット上で使われる言語の割合では日本語が2.7%で英語が25.2%なので単純に約10倍です。YouTubeをビジネスと捉えれば、英語圏の視聴者を取り込む努力は必須と考えるべきでしょう。
とは言え、無理やり動画内に英語を取り入れる必要はありません。
英語圏の視聴者を取り込むために最も重要なのは、概要欄に英語で動画内容や撮影経緯などを詳しく記載することです。
これだけで英語圏のファンが付きやすくなります。また視聴回数の多い英語のASMRの関連動画に表示される可能性も高くなります。
ネル
英語が苦手でも全然大丈夫!Google翻訳を利用しましょう!翻訳は完璧ではないですが、視聴者に意図が伝われば十分です。
インプレッションを稼ぐ
YouTubeというプラットフォームにおいて、一番重要なのは、「インプレッション(露出回数)」を稼ぐことです。
インプレッション(露出回数)の増加は、口コミにように自然発生的に起こるわけではなく、YouTubeのアルゴリズム(システム)によって意図的に行われます。
アルゴリズムとはYouTube上で視聴者に好まれる動画を優先的に表示する仕組みのことです。この大前提が理解できていないとインプレッションを稼ぐことは難しいでしょう。
ケンタ
セリカ
インプレッションとは、YouTubeの3つの場所に表示されることをいいます。
・あなたへのおすすめ(ホーム)
・関連動画
・急上昇
この3つの場所に表示させるための具体的な方法はいくつかあります。
- 視聴維持率を意識する
- 動画の内容をAIに正しく理解させる
- 動画をシリーズ化する
- 動画のトレンド性を意識する
- 分かりやすさを追求する
- チャンネルの評価を意識する
ではひとつひとつ解説していきましょう。
1. 視聴維持率を意識する
YouTubeは視聴者を長い時間YouTubeに留まらせてくれる動画を高く評価し、優先的にインプレッションするような仕組みになっています。
つまり、5分程度の短い動画より10分以上の長い動画が優遇されるようになっています。なぜなら一つでも多く広告を視聴してもらうことがYouTubeの利益に直結するからです。
ケンタ
そして、動画の長さと同じくらい重要なのが「視聴維持率」です。
地上波のテレビ番組と比較すると分かりやすいですが、ある特定の時間帯のテレビ番組の選択肢は多く見積もっても10個くらいでしょう。
ケンタ
これに対してスマートフォンでYouTubeを視聴している人には、ワンタップ先にゲーム、SNS、ネットショッピングなどインターネット上に無数の選択肢があります。
ケンタ
そのため、YouTubeでは、視聴維持率が高い動画は価値が高いと判断する仕組みになっています。
かんたんに言うと、「最後まで見てくれているのが良い動画」で「途中で飽きて離脱する動画は悪い動画」というわけです。
YouTubeの収益化の条件に「過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上」がありますが、再生回数ではなく、視聴時間を条件にしていることからもその重要性がわかります。
目安として「10分以上の動画で40%程度の維持率」を確保できていれば評価が高いと言われています。
セリカ
ASMR好きで察しの良い人なら気づいている人もいると思いますが、複数のトリガーがテンポよく切り替わっていく動画は相対的に見て視聴回数が高い傾向があります。
ケンタ
起承転結があるロールプレイにもこれと近いロジックが当てはまります。(もちろんクオリティに左右されますが)
これに対して、5分程度でトリガーが1つだけの動画では、トリガーが視聴者の好みに合わなかった場合はすぐに離脱してしまうため、視聴維持率が低くなりインプレッションも増えません。
ケンタ
視聴維持率を高くする手法は他にもあります。
冒頭にダイジェストを入れる
動画の冒頭に視聴者の興味を引きそうなポイントを集めたダイジェストを挿入して視聴者の興味を惹きつけることで、視聴維持率を高める効果があります。
余計な間をカットする
トリガーが切り替わる合間など、数秒の間もこまめにカットするとテンポがよくなるので、視聴者の興味を保つ効果があります。
動画の最後に後日談を入れる
映画のエンドロールは少々退屈ですが、最後になにかおまけの映像があるのではないかと席を立たずにじっと待っていたことはありませんか?それと同じで動画の最後にNGカットなどのおまけをいれることを恒例にすることで視聴維持率を高める効果があります。
やってはいけないこと:長いオープニングムービーを入れる
オープニングムービーを入れる事は決して悪い事ではありませんが、あまりに長いと視聴者が離脱してしまうため、5秒以内に収めるようにしましょう。
2. 動画の内容をAIに正しく理解させる
動画のタイトルで視聴者の興味を引くことも重要ですが、YouTubeのAIに動画の内容を正しく理解させることがより重要です。
例えば、「【ASMR】この動画を見るときっと眠くなります」というタイトルと「【ASMR】ゆっくり囁き声で子守歌」では後者のほうが動画の内容を端的に表しています。
こうすることで関連動画に表示される可能性が高くなります。
概要欄もタイトルと同じくらい重要です。
動画の目的、経緯などを詳しく記載することで、AIが内容を正確に把握することができるので、視聴者の視聴履歴にマッチングした場合、「関連動画」や「おすすめ動画」に表示される可能性が高くなります。
また、収益化停止などの誤判定を防ぐ効果もあります。
3. 動画をシリーズ化する
動画をシリーズ化する(再生リストを作る)こともインプレッションを増やすために重要です。
再生リストの動画は視聴中の動画の「関連動画」に表示されやすくなり、複数の動画を見てもらえるチャンスを増やすことができます。
ピックアップした171チャンネル(登録者10万人以上)の再生リストの利用比率を調べてみました。
再生リストを利用:85.4%(146チャンネル)
やはり多くの人が再生リストを活用していることが分かりました。
「再生リスト」の割り振りも工夫が必要です。ただなんとなく似通った動画を仕分けするのではなく、視聴者の好みを予想して、続けて動画を視聴してくれるようにリストを作成することが重要です。
例えば、トリガーの種類、動画の長さ、録音機材などで分けるよりも、睡眠用、作業用、リラックス用などの用途で分けるほうが効果的と言えるかも知れません。
4. 動画のトレンド性を意識する
YouTubeが「急上昇」というページを設けているのは、トレンドを意識しているからです。
短期間で多くの注目を集めている動画は、YouTubeにとって広告を掲載するのに適した価値の高い動画です。
したがって「ハロウィーン」や「クリスマス」など季節イベントは関連動画として表示されやすいので、積極的に取り入れるべきでしょう。
ケンタ
セリカ
実は内容が時事ネタでなくても、短時間で再生数が増えた動画はYouTubeの評価が上がり、関連動画に表示されやすいと言われています。
では、短時間で再生数を伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか?方法はいくつかあります。
- 動画の投稿時間を工夫する
- プレミア配信を活用する
- SNSを活用する
- 動画のコメント欄の返信をする
① 動画の投稿時間を工夫する
視聴者が多い時間帯に動画を投稿することで、短時間で視聴回数を伸ばすことができます。
例えば、ASMR倶楽部を例にあげると、「時間帯別のユーザー数」は下図の通りです。
青色が濃い部分が訪問者が多い時間を表しています。
ケンタ
セリカ
視聴者が多い時間帯に記事を投稿すると、短時間で読者が集まり、検索エンジンの評価が上がります。すると検索結果で上位表示されやすくなり、結果的に更なる読者を呼び込むことになります。
これと同じように、視聴者のライフサイクルに合わせて、視聴しやすい時間帯に動画を投稿することで、短時間で視聴回数を伸ばすことができるわけです。
②プレミア配信を活用する
プレミア配信は、視聴者に予め動画の公開時間を知らせることができるため、その時間帯に視聴者が合わせてくれます。そのため、公開と同時に視聴回数を一気に稼ぐことができます。
プレミア配信について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
YouTubeライブ配信とプレミア公開でオススメのASMRtistを厳選してみた③ SNSを活用する
ツイッターやフェイスブックなどのSNSで事前に動画投稿時間を知らせたり、動画投稿と当時に告知をする事も効果的と言えます。
YouTubeアナリティクスでは「トラフィックソース」といって、視聴者がどこから辿り着いたのかを知ることができます。
TwitterやFacebookなどのSNSから動画を視聴してくれている人を増やすことは、動画の評価を上げ、インプレッションを稼ぐことに効果があるので、チャンネル登録者を増やすのと同時にSNSのフォロワーを増やすことも考えましょう。
④ 動画のコメント欄の返信をする
YouTubeのアルゴリズムは動画のコメント欄に短期間で多くのコメントが付く動画を優遇する傾向があると言われています。
アンチコメントを恐れて非表示にする人もいますが、動画の評価を上げることに役立つので開放する事をお勧めします。また、コメントに投稿者がこまめに返信をするように心がけると、即効性はありませんが徐々にコメントが付く数が増えていきますので、時間の許す限りコメントにはできるだけ短時間で返答するように心がけましょう。
5. 分かりやすさを追求する
セリカ
ケンタ
YouTubeの視聴に慣れている人なら、気に入ったチャンネルがあったら、登録ボタンを押せば、次回の新作動画を見ることができるのを知っているでしょう。
ですが、この一見当たり前に思えることでも、視聴者の中にはそのことを知らない人がまだまだたくさんいます。
チャンネル運営で大切なのは、万人に受け入れられるように「分かりやすさを追求する」ことです。
① チャンネル登録のお願い
例えば、最近チャンネル登録者が800万人を突破したHIKAKINさんは、チャンネル登録を促すことをかなり重要視しています。
数年前までは「とうろくとうろくとうろく~♪」というオリジナルソングでチャンネル登録をかなり強調していましたし、今では、ほぼすべての動画の最後に自分の言葉でチャンネル登録やSNSフォローの案内を欠かしません。
この小さな分かりやすさの積み重ねが、今の地位を築いたといっても過言ではないでしょう。トップYouTuberがこれだけ拘っているのですから、それと同じくらいこだわる必要があるのではないでしょうか。
例えば、囁き声のコンテンツだったら、最後に囁き声で「この動画が気に入ったらグッドボタンとチャンネル登録をお願いしますね!」とささやいても良いでしょう。
「チャンネル登録お願いします」「subscribe」というテロップを表示したり、チャンネルのカードを表示するだけではなく、毎回あなたの言葉で伝える方がより効果は大きいと思います。
② チャンネル紹介動画
チャンネルを初めて訪れた人に、どんなチャンネルなのかを分かりやすく伝える方法として「チャンネル紹介動画」があります。
「チャンネル紹介動画」はチャンネルページの上部に表示され、ページへアクセスされると、自動的に再生が始まります。
ASMRは「音」が重要なのはもちろんですが、「誰が出した音なのか」も同じくらい重要です。
例えば、YouTubeでたまたま好みの歌手を見つけたとします。そしたら、その歌手がどんな人なのか気になって動画の概要欄やチャンネルの概要欄を覗いたりしませんか?
たまたま視聴した動画が心地よい音だった程度ではチャンネル登録をする人は少数です。チャンネル登録をするということは、その投稿者のファンになるということです。
1人でも多くの人にチャンネル登録をしてもらうには、あなたがどんな人で、どんな思いで、どんな人に届けたくて動画を投稿しているのかを視聴者に知ってもらう必要があります。
ですから、チャンネルの紹介動画を作ってあなたの事を知ってもらう努力をしましょう。
③ タイトルとサムネイル
動画のタイトルとサムネイルは、視聴者が最初に受け取る情報になります。
すでに解説しましたが、タイトルは動画の内容をわかりやすく端的に表現するようにこころがけましょう。
SEOを意識するあまりに、色々なワードを盛り込みすぎて分かり辛くなってしまっているケースが多いです。最近ではYouTubeにおいてSEOはそれほど重要ではないと言われています。
それよりも「関連動画」や「おすすめ動画」へインプレッションされたときに少しでもクリックされるように分かりやすさを大切にしましょう。
注意点として、動画に無理やりトレンド要素を入れたり、タイトルに内容と関係の薄いトレンドワードを入れたりする人がいますが、これは一時的には効果はあるかもしれませんが、あざとい考えが視聴者に伝わり、結果的に信頼を失うことになりますので避けた方が良いでしょう。
「絶対に眠れる」など過度のリラックス効果や睡眠効果を謡うのもあまりお勧めしません。
理由は、今後の規約変更で広告掲載に不適切な動画とみなされる可能性があるからです。
6. チャンネルの評価を意識する
動画のインプレッションを上げるには、チャンネルの評価を上げることが重要と言われています。
例えば、YouTubeの収益化の審査は、非公開や限定公開の動画も含め、チャンネル全体を見ています。
仮に100本の動画を投稿していて、その中に1本だけガイドライン違反の非公開動画があるとします。
これだけでチャンネルの収益化が通らないことがあります。つまり、動画単体だけではなく、チャンネル全体の評価軸が存在するということです。
実はブログの世界にも、チャンネル評価に似た概念として「ドメインパワー」があります。
例えば、ASMR倶楽部は「asmr-club.com」という「独自ドメイン」で運用されています。
独自ドメインとは、インターネット上に存在するブログを認識するためのアドレス(住所)のことで、世界に一つしか存在しません。
Googleは、常にインターネット上にクローラー(インターネット上のコンテンツ情報を収集して評価するプログラム)を巡回させていて、「専門性」「権威性」「信頼性」などの観点でWebサイトを評価しています。良い評価を積み重ねると徐々に「ドメインパワー」が上昇していきます。
結果として、ドメインパワーの高いWebサイトが検索上位に掲載されやすくなります。
ASMR倶楽部は「ASMR University」という「権威性」のあるサイトにリンクを張ってもらったため、ドメインパワーが大きく上昇しました。おかげさまで、ASMRに関連するいくつかの語句で検索順位1位をキープしています。
ネル
一方、YouTubeのチャンネル評価は、チャンネル登録者数、視聴時間、高評価率などの観点でAIが判定しています。
例えば、5分未満の短い動画を毎日投稿していて、チャンネルには100本以上の動画が投稿されているとします。しかし、そのどれもが視聴維持率が低く、高評価率が低かったとします。再生回数は平均100回前後。これで登録者を増やすには、とにかく動画を量産していかなくてなりません。
この状態は、「足し算」のイメージです。これでチャンネル登録者を増やすのは至難の業です。
これに対して、チャンネルには10本の動画しか投稿されていないが、10本中2本は動画の長さが30分と長尺にも関わらず視聴維持率が高いとします。優先的にインプレッションされたために、再生回数が1,000回を超えました。
するとチャンネル評価もそれに伴って上がり、残りの8本の動画も評価が上がります。全ての動画のインプレッションが増えて、再生数と視聴時間が増加します。チャンネル評価は更に上がり、結果的に登録者数が増えていきます。
この状態は、相互に作用する「掛け算」のイメージです。
ネル
コミュニティを育てる
Twitterのアカウントを持っている人ならご存知かもしれませんが、マーケティング用語に「エンゲージメント」という言葉があります。
日本語では「結びつき」「愛着」などと訳されます。要するにあなたのツイートに対する「いいね」「リツイート」「リプライ」「プロフィールやリンクのクリック」などの反応のことです。
SNSを運用する上では、いかに多くの「エンゲージメント」を獲得するかが重要です。なぜなら、エンゲージメントはまさに相手との絆であり、自分に求められているものを明確にすることに役立つからです。
YouTubeもTwitterやFacebookなどのSNSと同様に、エンゲージメントを獲得するツールという意識をもつことが重要です。
この意識に欠けている人は、TwitterやFacebookではファンの方とコミュニケーションをとっているのに、動画のコメント欄はスルーもしくはいいねボタンを押すだけの場合が多いです。これはとてももったいないと思います。
YouTubeは美術館のように作品を展示するだけの場所ではありません。投稿者と視聴者をつなぐツールでもあります。
動画でファンに語り掛け、コメント欄でファンと会話し、質問やリクエストを受け付けるなど、視聴者参加型のチャンネルにすることはとても重要です。
なぜなら、YouTubeのチャンネルは投稿者だけの力で育つわけではなく、ファンがコミュニティを作って投稿者を支援してくれることで育っていくものだからです。
まれにチャンネル登録者数を非開示にしている人を見かけますが、チャンネル登録者数が少ない人ほど開示した方が良いでしょう。
ケンタ
チャンネル登録者は「作品のファン」であると同時に「投稿者のファン」、つまりあなた自身を応援している存在であり、チャンネル登録者数が増えていくことにモチベーションを感じてくれるのです。
登録者数の非開示にすることで、せっかくあなたのチャンネルの伝道師のような存在になってくれるファンのモチベーションを奪うことになります。
ケンタ
ピックアップした171チャンネル(登録者10万人以上)のSNSの利用比率を調べてみました。
Instagram(インスタグラム):71.9%(123チャンネル)
Twitter(ツイッター):43.9%(75チャンネル)
FaceBook(フェイスブック):31.6%(54チャンネル)
Patreon&PayPal(パトレオン&ペイパル):52.0%(89チャンネル)
ほとんどのチャンネルで何かしらのSNSは活用しているという結果でした。特にインスタグラムはYouTubeとの相性が良いようですね。
やってはいけないこと
これはすでにSNSで語りつくされているので、読者の方もご存知かもしれませんが、一気にフォロワーを増やそうとして相互フォローやリツイートキャンペーンをしたり、YouTubeの相互チャンネル登録(規約違反です)をするのは止めましょう。なぜならそうやって獲得した人はあなたのファンではないので、フォロワーが多いにも関わらずエンゲージメントをまったく獲得できず、結果的にあなたのモチベーションを奪います。これは完全に目的と手段をはき違えている行為で、あなたのチャンネルの成長を阻害する可能性が高いので、よほどの理由が無い限りは止めた方がよいでしょう。
コラボレーション
コラボレーションは数多くのYouTuberがやっているので、読者の方はご存知かと思います。
コラボレーションのメリットは、新しいユーザー層にリーチできるということです。
登録者数がそれほどかけ離れておらず、視聴者層がよく似た人とコラボレーションすることで一気にチャンネル登録者を増やすことができる可能性があるので、積極的に取り組みましょう。大切なのはお互いのチャンネルがWin-Winになることです。
日本でコラボレーションと言えば、人気ASMRtistの「hatomugi」さんと「華凛さん」の「かりむぎラジオ(仮)」があります。
お互いのファンが尊重し合ってコミュニティを形成している良い例だと思いますので、知らない人は参考にしてみてください。
変化することは必須
物事に流行り廃りは付き物です。
YouTubeも例外ではなく、今も刻一刻と流行は移り変わっています。
正直に言うと、私はこれまで数えきれないほどのASMRを視聴してきたので、オーソドックスなスタイルの耳かきや特徴的でないタッピングにそれほど興味が湧かなくなってきています。
つまり、3~4年前に人気があったスタイルでもこれからは視聴者を惹きつける力がどんどん無くなっていく可能性があるということだと思います。
ですから、現在人気のある投稿者も、チャンネル登録者が興味を失い始める前に変化していかなくてはならないと思いますし、これからASMRを投稿したいと考えている人も今から視野にいれておかなくてはならないでしょう。
実際、ASMR系古参チャンネルは、ここ1年くらいで新たな取り組みを始めている人が増えてきています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここに書いたことはごく初歩的なことなので、YouTubeで成功する上での「前提条件」と言えるかもしれません。本当の闘いは、これらを実践した先にあると思って間違いないと思います。
登録者が10万人に到達する人は全体のわずか1%以下といわれています。つまり100人に1人もいないのですから、本気で取り組むにはそれなりの覚悟が必要でしょう。
ですが、ここまで読んで「なんだかワクワクしてきた!」「よし!やってやろうじゃん!」という闘志が湧いてきた人は、きっとYouTubeで成功する可能性が高い人なのではないかと思います。
なぜなら、ほとんどの人はこの「前提条件」すら実施せずに半年もしない内に諦めてしまうからです。
ビジネスであるという感覚は持ちながらも、中学校や高校の部活動と同じように、楽しみながら焦らずじっくりと3年間くらい取り組んでみるくらいの気持ちで丁度良いのかも知れません。
私はASMRというジャンルにおいて、登録者10万人は決して夢の数字ではなく、到達できない壁ではないと思っています。
日本で最も有名なASMRtistの「hatomugi(はとむぎ)」さんだって、4年前は「登録者数3,000人突破しました!わーい!」という内容の動画を投稿していたのですから・・・
ケンタ
ネル
この記事が、これからASMRを投稿したいと思っている人やチャンネル登録者を増やしたいと思っている人の役に立てたらとても嬉しいです。
最後に、TwitterでASMR関連の最新情報のお届けしていますので、もしよければフォローしてくれると嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。